大学の法学部というと「法律の条文をひたすら覚える学部」というイメージがあるかもしれません。
ですが、実はそうではありません。
法律を覚えることが目的ではないのです。
基礎知識としてある程度覚えることも必要ですが、
重要なのは、法的な思考方法、社会的な影響を持つ法律の仕組みや、法律を運用する原則について理解することなのです。
大学の法学部では、法律の解釈や裁判所の役割、法的論理の構築などを学びます。
そして、実務的なトレーニングとして、法律の文書作成や法律討論などの実習的なカリキュラムが組まれることもあります。
法学部の学生は、法律家や弁護士、官公庁職員、企業の法務部門などで活躍することが一般的です。法律に関心があり、社会的な正義や法の適用について深く考えることが好きな人にとって、法学部は魅力的な学びの場となるでしょう。
偏差値50というと、中程度からやや下のレベルの法学部ということになります。
法律は日常生活からかけな慣れているものではなく、生活に密接に関係しています。
なので、自分の興味のある法律の分野を見つけやすいと思います。
しかし、法律の条文を丸暗記すればOKというものではありません。
法律の解釈が難しく、論理思考が必要となり、法学部では、その論理的思考をトレーニングします。
そのため、感情的ではなく理論的に物事を考えることができる人が、法学部には向いています。
また、物事を一つの側面から見るのではなく、多角的に見ることのできる人に適性があると言えるでしょう。
法学部に入ったら、あの超難しい司法試験を受験するものだと思っている人も結構いるようです。
ですが、実はそんなことはありません。
法学部でも司法試験を受けない人はたくさんいます。
というか、本気で司法試験合格を目指す人は法学部でも一部なんです。
法学部の卒業生の多くは一般企業に就職したり、公務員として働いていますよ。
司法試験に合格して弁護士や裁判官、検察官になる⇒優秀な一部の学生。エリートコースですね。
民間企業への就職⇒人数としては一番多い進路ですね。銀行や証券会社など、金融関係の企業は法律の知識を求められる場面もあるので、人気の高い就職先です。
商社なども人気が高いです。
一般企業であれば法務関係の部署や労務、人事関連などで法学部出身者が活躍しています。
公務員⇒安定しており、就職先として人気が高いです。公務員試験に合格することが必須です。
その他、司法書士や行政書士、社会保険労務士などは「士業」といって、国家資格を取得して就くことのできる職業で法学部学生に人気があります。
大学法学部在学中は
実験実習など長時間拘束されるような授業はない。
資格試験を受験する場合は、必要な勉強時間を確保する必要がある。
Wスクールなどもある。
つまり、自分の進路次第で忙しくもあり、自由な時間を多く持つこともできる。
ですが、勉強で長時間拘束されるにせよ、それは自分が選んだ道なのです。
自分の自由意志で選んだ道である以上、「自由がない」「時間がない」ということではなく、自由があるということではないでしょうか?
一部では「法学部は忙しい」という噂があるようです。
司法試験を受験するなら、その勉強時間を十分にとらなければならず、それで「法学部は忙しい」というイメージにつながっているのかも知れません。
ですが、司法試験を受験しない大学生にとっては、法学部は他の学部よりも忙しいということにはなりません。
普通に講義に出席して、普通にテスト勉強をして必要な単位を取れば卒業できます。
また、多くの大学の法学部には卒論がありません(司法試験受験生が十分に試験勉強できるようにとの配慮がその起源という説もあります)。
また、理系の多くの学部と違い、実験実習がないので長時間の拘束がありません。
■法学部は意味がない?
法学部を卒業しても、その後の進路や将来のキャリアによって意味が異なります。法学部を卒業すること自体には、法律に関する専門知識やスキルを身につける機会がありますし、法律に興味や関心を持っている人にとっては有意義な学びの場となるでしょう。
法学部の卒業後の進路については、一般的には法曹界(弁護士、裁判官、検察官など)や企業の法務部門、公務員、国際機関など、様々な職種や分野で活躍することができます。また、法学部で培った論理的思考や問題解決能力、コミュニケーションスキルなどは、他の分野でも活かすことができる場合があります。
ただし、法学部の卒業だけで自動的に職に就けるわけではありません。法律の世界は競争が激しく、実務経験や試験の合格などが求められることもあります。また、法学部の卒業だけで法曹界以外の職に就く場合には、他の分野での専門知識やスキルの獲得が必要になることもあります。
したがって、法学部を卒業しても、その後の進路やキャリア形成は自己の努力や選択によって大きく左右されます。法学部で学んだ知識やスキルを活かしながら、自分自身の興味や適性に合ったキャリアを築くために、自己啓発や経験の積み重ねが重要となります
■法学部受かりやすい大学
■法学部 面接 選んだ理由
■法学部と経済学部どっちが良い?
■法学部と経済学部の違いは?
法学部と経済学部は、それぞれ異なる専門領域をカバーする学部です。以下に法学部と経済学部の主な違いを説明します。
学ぶ内容:
法学部: 法学部では、法律や法律関連の学問を専攻します。憲法や刑法、民法、行政法、商法など、法律の基礎や専門分野に関する知識を学びます。法的な思考や法律の解釈方法を養い、社会的な正義や法の適用について考えることが重視されます。
経済学部: 経済学部では、経済学やビジネスに関する学問を専攻します。マクロ経済学やミクロ経済学、経済政策、会計、経済史など、経済に関する理論や実務的な知識を学びます。経済の仕組みや経済現象の分析、企業経営や市場動向の理解に重点が置かれます。
学問的アプローチ:
法学部: 法学部では、法律の枠組みや法的な原則を理解し、法律の解釈や適用方法について学びます。法律は社会における規範やルールを定める役割を持ち、個人や組織の権利や責任を保護するための基盤となります。法学部では、法律に関する論理的思考や倫理観を養うことが重要です。
経済学部: 経済学部では、経済の仕組みや経済現象を分析し、経済活動や市場の動向を理解するための理論や手法を学びます。経済学は資源の配分や生産、消費、貿易などの経済活動を研究し、経済政策や企業経営の意思決定に役立つ知識を提供します。経済学部では、数理的な分析や統計的手法を駆使して経済の問題解決に取り組むことが重要です。
■法学部の研究内容はどんなものがある?
■数学なしで受験できる大学法学部
■法学部と政治経済学部の違い