こんにちは!
この記事は、理系だけど数学が苦手で、大学ではあまり数学を使わない学部や学科を選びたいと考えている方への記事です。
理系の大学受験では、たとえ数学が苦手でも、ほとんどの場合避けて通ることはできません。
ですが、大学入学後さほど数学ができない人でも何とかなる分野は結構あります。
全く数字や数式を見なくて済むというわけではありませんが、数学の負担が比較的少なくて済む理系の学部・学科を紹介していきます!
生命科学部や理学部の生物学科、工学部にも生命科学系の学科があります。
学際的な学部とかにも生命科学分野があります。
医学部、薬学部、農学部・・・生物系、生命科学系はかなり色々な学部にまたがっています。
分子生物学、細胞生物学、遺伝学、生態学、発生生物学などの分野を学びますが、理論的バックグラウンドよりも個々の事象の暗記がメインです。遺伝子の名前とか・・・
数学の負担は少なくて済みます。
医学部はどの大学でも偏差値が高く、入試では高い数学の実力も求められます。
しかし、意外かもしれませんが、大学に入学してからは数学は重視されません。
大学入学後の勉強はどちらかというと医学の専門知識の暗記が多いです。
ただし、生物統計学や医療統計学など、一部の科目では数学的な知識が必要になることがあります。
薬学部も基本的に医学部と同じです。
大学での授業では数学の使用頻度はそれほど高くありません。
基本的には有機化学、無機化学、生物化学、薬理学、製剤学、臨床薬学などで専門知識を覚えることが主体となります。
ただし、薬物動態学や統計学、分析化学など、一部の科目で数学的な知識が求められます。
農学部植物や動物、環境について学ぶ学部です。
フィールドワークが多く、実践を重視したマクロな分野のが学科から、細胞などのミクロな分野の学科まで多岐にわたります。
ですがどの分野であっても数学の負担が比較的少ないです。
ただし、生命科学系などと同じく、統計学の知識は多少身に着ける必要があります。
農学部は自然や環境に興味がある場合に適しています。
生命科学系の学部・学科でも、以下のような場面で数学が使われることがあります
統計学: 生物統計学や環境統計学などの科目で、実験データの解析や研究結果の統計処理に数学が必要です。
データ解析(バイオインフォマティックス): 大量の生物データを扱う際に、データ解析の技術が求められることがあります。
モデル化: 生物現象や生態系のシミュレーションを行う際に、数学的なモデルを作成する場合があります。
とはいえ、実際には専門のソフトウェアを操作することで事足りることがほとんどで、それぞれの処理の数学的バックグラウンドを必ずしも理解する必要はありません。
そのため数学の負担は少なくて済みます。
理学部地球科学科など。
こちらも大学によって学部が多岐にわたり、環境系の学部にも含まれたりします。
地学系の分野も数学の負担が比較的少ないです。
地質学や気象学など、地球の構造や現象に関する学問が中心で、フィールドワークや実験がメインです。
工学部では多くの学科で数学が重要な役割を果たします。
ですが、数学の負担が比較的少ない学科もいくつかあります。
以下に数学もあまり使わない、苦手でも何とかなる学科をいくつか紹介します。
建物のデザインや構造に関する学習が中心となります。
構造力学や材料力学など一部の科目で数学が必要ですが、他の工学部の学科に比べると数学の負担は少ないです。
環境保全や資源管理に関する学習が中心となります。
環境データの分析やシミュレーションなどで数学が必要な場面もありますが、負担は少なめです。
数学の使用頻度: 農業工学科では、農業や食品生産に関する技術やシステムの学習が中心です。
農業機械の設計や農業環境の管理に関する科目で数学が使われますが、他の工学部の学科に比べると数学の使用頻度は低いです。
インダストリアルデザイン学科では、製品デザインやユーザーエクスペリエンスに関する学習が中心です。
製品の設計やユーザー調査でデータ分析に関わる数学が必要な場合もあります。
とはいえ、数学ができない場合でもさほど大きな問題とはなりません。
物理学は基本的に数学との密接な関係が強く、多くの分野で数学は非常に重要です。
基本的に大学レベルの数を避けて通ることは難しいです。
とはいうものの、物理学の中でも数学の使用頻度が比較的少ない分野も存在します。
以下に、数学の負担が比較的少ない物理学系の学部・学科をいくつかご紹介します。
宇宙物理学や天文学では、宇宙の構造や進化、恒星や惑星の物理、天体の観測技術などを学ぶことや研究することが中心です。
観測データの解析や天体の運動に関する基礎的な数学が必要ですが、理論物理学に比べると数学の使用頻度は低いです、。
数学の使用頻度: 地球物理学では、地球内部や地殻に関する物理現象を研究します。
地震学、地磁気学、地熱学、地殻変動の解析などが中心です。
数学は必要ですが、他の物理学分野に比べて特定の分野では比較的負担が少ない場合があります。
実験物理学は、理論物理学に比べて実験の設計やデータ収集が中心となるため、数学の使用頻度は若干低くなることがあります。
しかし、データ解析や結果の解釈のために統計や解析手法を使う場合があります。
化学系の学科でも、分野によっては数学の使用頻度が異なります。
以下に、数学の負担が比較的少ない化学系の分野をいくつかご紹介します。
有機化学では、有機分子の構造や反応機構を中心に学びます。
実験や分子の特性の理解が中心であり、数学の使用頻度は他の分野に比べて低いです。
有機分子の構造と性質、反応機構、有機合成、天然物化学などが学習内容の中心です。
無機化学では、無機物質の構造や性質を中心に学びます。
化学結合や物質の特性に関する理解が重要で、数学の使用頻度は中程度です。
生化学では、酵素作用、代謝経路、タンパク質や核酸の構造と機能など生体内の化学反応や生物分子の機能を中心に学びます。
生物学的な実験や観察が多く、数学の使用頻度は低めです。
分析化学ではクロマトグラフィー、分光法、質量分析、電気化学的手法など物質の成分や構造を解析する技術を学びます。
統計学やデータ解析の知識が必要ですが、他の化学分野に比べて数学の使用頻度は比較的少ないことがあります。
ITや情報科学、人工知能、データサイエンスに関する分野は、基本的には数学の重要度は高いです。
しかし、その中でも数学の重要度が比較的低く、負担が少ない学科は次のとおりです。
数学の使用頻度: 情報システム学科では、主にソフトウェア開発、システム設計、プロジェクト管理に焦点を当てます。
プログラミングやシステム設計に関する知識が中心で、数学の使用頻度は他の情報系学科に比べて低いです。
インタラクティブメディア学科では、デジタルメディア、ゲーム開発、ウェブデザインなどに焦点を当てます。
グラフィックデザインやユーザーエクスペリエンス(UX)の学習が多く、数学の使用頻度は比較的低いです。
ネットワーク・セキュリティ学科では、ネットワークの設計や管理、セキュリティ対策に焦点を当てます。
暗号理論などで数学が使われることがありますが、全体的には他の情報系学科に比べて数学の使用頻度は低めです。
ITマネジメント学科では、IT戦略、プロジェクト管理、ITサービス管理に焦点を当てます。
経営学やマネジメントに関する知識が多く、数学の使用頻度は低いです。
これらの分野では、プログラミングやシステム設計、マネジメントに重点が置かれており、数学が苦手な場合でも進めやすいです。
ただし、これらの分野でも基礎的な数学の理解は必要となることがあります。
数学の基礎をしっかりと学んでおくことが重要です。
自分の興味やキャリア目標に合わせて、適切な学科を選ぶことが大切です。